「英語の学習」はまだいらないと思う

まずは日本語だろって意見も多く聞こえるが、英語を学ぶことの利点もある。だけど、英語の時間を設けて「英語の勉強」をさせる必要はない。

小学生に英語を必修させる必要があるのか? (内田樹の研究室)

子どものときはそれよりも浴びるように本を読んで、音楽を聴いて、身体を動かして、お絵かきをして、自然の中を走り回り、家のかたづけやら皿洗いやら廊下の雑巾がけなどをすることの方がはるかにはるかにたいせつである。 外国語は「私がそのような考え方や感じ方があることを想像だにできなかった人」に出会うための特権的な回路である。

この意見にはすごく共感できる。感受性が豊かな子どものうちに触れておくべきものは多い。 その貴重な時間の中で、わざわざ語学の授業で英語の勉強をすることはもったいない気がする。外国語を会得するのは後でもいいが、子どものうちでないと身につかないことがあるからだ。 (それは何かと問われると、漠然としたイメージしか浮かばないけれど・・・)

しかし、外国文化を肌で感じさせてあげることは大切。 「私がそのような考え方や感じ方があることを想像だにできなかった人」がいることを早いうちから意識できるようになるからだ。 そのような存在を知っておくこと、外国語を学べばそこにアクセスできるようになること。これを知っておくだけでも その子が大きくなって、思い悩んだ時の助けになるかもしれない。外の世界を知ろうと思うきっかけになるかもしれない。

ことに日本は島国で、言語も特殊である。この島の外をよく知るには遅かれ早かれ外国語が必要になってくる。 大きくなってからでも「英語の勉強」はできる。必要に迫られて学習する人もいる。 でもそれを楽しく・自発的にやるための動機付けとなる授業をしてくれることを願う。