自分の身体とは長年付き合ってきており、やたら手の汗が多くても「汗っかきの体質」で片付けていた。 あきらめていたことだが、初めて自分の症状名を知った。
手掌多汗症について語るスレ:アルファルファモザイク
結構悩んでる人多かったのか。知らなかった。 自分も手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)。上記のレベル別で言うと、レベル2~3。 常に湿っていて、特に何かに集中してるとぼたぼたと垂れてくる。 普通に生活してても超困る。 良い機会なので、手掌多汗症の困る点と治療法について調べたことを簡単にまとめてみた。
とにかく集中したり神経が緊張すると一気に汗があふれてくる。 さらさらなのは冬の乾燥する時期くらい。常にしっとりうるうるで、ハンドクリームなんて全く必要なし。 そして冬に乾燥期になり、脱皮する(掌の皮がごっそりむける)。
「汗をかくだけ」だけれど、手は他のモノにアクセスすることが多いインターフェースである。 それだけに、常に濡れているという状態は大変に困るのだ。
手掌多汗症ってどういう病気?
まずは手術。 手術の方法としては、内視鏡を胸腔に入れ、交感神経を切断する。 交感神経が活性化されすぎることが原因となるので、その機能を弱めるのが目的らしい。 効果は確実だけど、代償性発汗(手汗が止まった分他の汗が多くなる)という副作用が起こるとのこと。 すぐに効果が現れるので、急いで治したい時はこれかな。神経切断って響きが恐ろしげだけど。
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多汗症治療:マグノリア皮膚科クリニック 手多汗症(手掌多汗症・手しょう多汗症)治療で手のひら快適:漢方薬で多汗症治療 - livedoor Blog(ブログ)
神経質な性格ゆえに不安・恐怖を感じることが多い→汗びっしょり→余計に焦る→さらに汗びっしょり
というサイクル。余計に焦るってのは、汗びっしょりになることで「嫌がられないかな」「変に思われる」といった恐怖の要因が増えるということ。対人恐怖症とかあがり症の症状の一つとして考えることも多いとか。
手掌多汗症(手汗)
神経症や神経質な性格の治療として、森田療法という治療法がある。 神経症(不安障害)と森田療法~財団法人メンタルヘルス岡本記念財団 うつ病・神経症・心身症 | 正しい知識を持って対処をしましょう : 症状・治療 - セルフドクターネット
これらをふまえた自分の考えとしては・・・気長にやろうかなと思う。 手術・薬物は副作用もあり、ちょっと手を出す勇気がない。 これまで長い時間をかけて、今の自分に慣れてきた。治せるものなら治したいが、その代償があまりに大きいならば躊躇してしまう。 特に神経に作用する薬に関しては断固拒否。副作用で大変な目にあった人が身近にいるから。
やるなら精神療法だろうか。「神経質な性格の特徴」に見事に当てはまっているし。 結局、不安・恐怖を感じやすい性質ならば、交感神経は刺激され続ける。 たとえ手から汗をかかなくなっても、不安・緊張を感じれば汗はかく。 根本的に解決するためには、不安・緊張を感じにくくするのが一番じゃないだろうか?
手汗を気にしないようにするっていうのが難しい。森田療法っぽく考えてみる。 手に汗をかくのは「自分が緊張している」から。神経質なので、不安/緊張を感じるまでのボーダーが低く、ささいな不安でも緊張してしまう。 でも他の人からみれば「なんでそんなに汗かいてるの?」となってしまう。 この言葉や目線(思いこみの場合も多い)で「自分は変だ。おかしいんだ。」と思い、さらに緊張してしまう悪循環。
まずは「こんなに汗をかくくらい自分は緊張/集中してるんだ!緊張すればみんな汗かくよね!」とか考えるようにしてみよう。 そうすることで「手汗がひどい」という不安に苛まれなくて済む。そのことが自信に繋がる。 自信は不安を退け、汗もかかなくなる・・・なんて感じで、いい循環を生んでいこう。
どうしても困ったら、誰かに相談してみるのもいいかも。病院はもちろん、こんなのもある。 多汗症.COM-汗のお悩み対策・治療コミュニティー