衝撃的な下戸の話

自分は下戸ではないのだけど、飲みの席とか行くと一人くらいは「お酒が弱い」とか「ビールが苦手」という人がいる。 コップに本当に少しばかりビールを注いでもらっている様子を見て、大変そうだなといつも思う。

そこで、「下戸と言っても、少しくらい飲めるだろう」なんて思っている人のために、自分が以前に出会った衝撃的な下戸の話をする。 こういう人もいるんだということを知ってもらえるとうれしい。

そんなA君なので、みんなおもしろがって飲ませようとするが、 A君は飲めない飲めないと断る。

A: 「いやー、全然飲めないんだってばさー」 酔: 「いいから飲め飲めw一口くらい飲んでみろよw」 A: 「・・・じゃあ、少しだけ。口に含むくらいなら・・・」

と、気のいいA君は缶ビールを持った。 缶の飲み口に口を付けた瞬間に、「うわっ!」と叫んで、缶を近くの人に渡し、 フラフラと座り込んでいた。 周りは笑い半分驚き半分。「口を付けただけでおおげさな」という声も聞こえた。 そりゃあ、誰もがわざとやっていると思うさ。

だが、座り込んだA君の顔を覗き込むと・・・

真っ赤。耳まで真っ赤。

フラフラする演技はできるが、顔色まではなかなか演技することはできない。 「頭ががんがんしてきた・・・」とろれつの回らない感じで言い、しばらくしたら千鳥足で帰ってしまった。

後日、無理に飲ませたことに関しては全員謝った。A君も特に気にした感じもなく。 「だから、飲めないっていったろ。」 と笑いながら許してくれた。

聞いてみたところ、A君の両親ともにものすごい下戸らしい。 奈良漬けでも少しフラフラするとかなんとか。 元記事にある下戸遺伝子とやらと関係あるのかもしれない。

なんていう「常識」が大手を振るっていることが多い。 その常識が本当に必要なのか、それによって誰が嬉しいのか、もう一度考えてみよう。