空気、読めますか?

「空気読め」 最近周りで良く聞く言葉です。最初はなんのことを言っているのかさっぱりわかりませんでしたが、ようやくわかってきた今日この頃です。 空気ってなんのことなのか、読まないとどうなるのか、そもそもなんで空気なんてものを読まなきゃいけないのか。ちょっと考えてみました。

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一人でいるときに「空気を読め」という要求をされることはありません。ということは、少なくとも2人以上の集団で発生するモノですよね。 2人以上集まると、多くの人は一緒にいる相手の意見を考えようとします。そしてその人数が増えていくと・・・「意見」はカテゴライズされて、まとまっていきます。 「電車で行きたい人ー」「バスで行きたい人ー」という質問があれば、たいていはどちらかに手をあげると思います。集団内にいる人の意見はいくうつかのカテゴリに入ることがほとんどです。

ということは・・・ 「空気」とは、「集団の大多数が持っている意見」のことではないでしょうか。「絶対の権威」という強い表現になるのも、集団の大多数の意見に逆らうことが集団からの疎外を意味するためと考えられます。日本人は特に「出る杭は打つ」の傾向が強いことも手伝うのでしょうかね。

つまり、集団の中での「空気」というのは

「空気が読めない人」というのは先ほどの勝手な定義に従うと・・・「集団の大多数の意見とは違う意見を持つ人」ということになります。 「電車で行きたい人ー」「バスで行きたい人ー」『いや、俺はタクシーで行く』って感じですかね。 「絶対の権力」に逆らうわけですから、制裁が下ります。集団から外されたり、いじめられたり・・・制裁の形は色々ですが、たいていは「集団の空気が一つになる」ような制裁が下されます。 なんか気持ち悪いですね。

「空気を読む」というのは、「人の意見を推測し考える」ことですので、集団の中で生活している以上必要なことだと思います。 むしろ、「空気を読む」ことが全くできない人は社会生活が難しいと考えます。集団の協調性を著しく欠く可能性が高いからです。 しかし、「人の意見を推測し考えた」上で自分の意見を提示することは重要です。その自分の意見すら潰される可能性があるのが、「空気読め」なのです。